目安箱と市民運動
        ≪目安箱と市民運動≫

        以前住んでいた地域へ引っ越した時のことだ。
        近くに図書館がなかった。
        都内なら、自転車を走らせれば、たいてい10分か15分くらいの場所にはあった。
        不便だなと思って、公民館に設置されていた市の「目安箱」に
        「近くに図書館を建設してほしい」と要望を出した。
        市民の声を取り上げようと言う姿勢はあったようだから
        しばらくしてから、市役所から電話があった。
        「目安箱にご意見、ありがとうございます。
        しかし、図書館を設置してほしいと言う声は聴いたことがありませんので、云々かんぬん。」

        そういう要望が全くないと言うことが驚きだった。
        市の中心部に主たる施設はあっても、少々離れると
        何も文化施設がないのだ。
        それなのに、そういう市民の声はない!と言うのだ。
        私は信じられなかったが、その時は引き下がるしかなかった。

        そうかなあ?信じられない!って思っていた。
        ところが、10年後くらいに、要望していた地域に図書館が建設された。

        やっぱり、そういう声はあったのだ。
        実際に、後に知り合った人は、「図書館建設」の
        署名運動などして歩いていたと言うのだ。

        彼は地道に社会運動をする人で
        障碍者運動やら、地域に根差した運動などをする人だった。
        「僕が署名に近所を回ると、『あいつはアカ』だの、『○×』だのと
        あらぬ中傷をされた」のだと言う。
        地域に根差した運動をするだけでも
        反対する人間や、嫌がらせみたいな中傷を受けることがあるようなのだ。
        『「図書館建設」の運動にも、協力してくれない人間っているんだよ!』
        彼は、そういう運動をすることで受けてきた
        嫌がらせに、辟易として、嘆いてこぼしていた。
        『協力してくれなかった人間が、今じゃあ、すごく、利用してるんだからね…』
        彼の嘆きの声だ。

        日本人って「長いものには巻かれろ」「お上にゃあ逆らってはならぬ」と
        骨の髄までしみわたっているのではないかと思ってしまう。

        影



        中日新聞(比較的良い記事を載せる地方新聞)に
        いとうせいこう氏と俳人の金子兜太氏が
        新聞2面を使って対談記事を載せていた。

        現政権が「憲法を変えろ、時代にそぐわはない」と
        キャンペーンを張っているものだから
        下々はその意向を汲んで
        「今の憲法を生かそう」という運動には冷淡になっていて
        「変えましょう、変えましょう!」とすり寄っていくというのだ。
        こういう流れこそが、もっとも、恐ろしい、という趣旨の内容だったように思う。
        (内容は記憶で書いているので、あしからず)

        どうぞ、地道な、皆の声をすくいあげるような
        社会運動に、賛同できる人は、協力してくださいね。
        運動している人は手弁当で、辛い目にあっても頑張っている人たちなんだから。
        世の中には行政や政治家などが思いもしないことに汗を流し
        涙を流して、頑張っている個人やNPOなどの人たちもいるのだ。

        変だな、こんなことしてほしい!・・・暮らしていればさまざまな不便、困難があるはず。
        声にしていくことでしか実現できない。
        黙っていれば現状を肯定していると受け取られてしまうだけ。

        図書館の例ばかりだが、隣の市では市民運動の成果で実現した図書館があり
        運営も市民の声を取り入れているとのことで、施設も他にないものがあり
        素敵な環境に建っている。

        地方の市議会議員、県会議員などのお粗末な行いは目に余り
        「地方議会無用論」まで出ている始末。
        テレビで大泣きして謝罪した見苦しい議員、
        泣けば、かわいそう論でも出ると思ったのだろうか!
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        【2014/08/18 19:10】 | この頃思うこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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