絵師 長谷川等伯
        ≪絵師 長谷川等伯≫

        NKH BS 「英雄たちの選択」で珍しく、権力者ではない
        絵師 長谷川等伯を取り上げていた。

        等伯の代表作「松林図屏風」は近世の日本美術の頂点だと思う。
        はじめて美術館で見たのは、もう何十年も前のことだ。
        その時、その絵に何の知識もなかったが、
        その絵の深さに言い知れぬ感動を味わった。

        等伯はその時代の絶対的御用絵師、狩野派を揺るがす存在となる
        長谷川派を起こし、日本美術に大きな足跡を残した。



        松林図2


        松林図1



        しかし、番組では等伯は昭和に見直されるまで
        永らく忘れられた存在だったと言うのだ。
        狩野永徳の孫、狩野探幽などにより
        意図的に画家としての存在を消された形跡があると言うのだ。

        絶対的御用絵師、狩野派そして狩野探幽は、等伯没後も
        彼の絵師としての技量、功績を脅威として恐れ、
        等伯の絵を狩野派の作として「鑑定」したりしたと言う。
        また、等伯の落款が消された作品が見つかったりしたことなどで
        等伯の足跡を消そうとした者たちがいたらしいことも確認されている。

        それだけ、彼の絵師としての存在を恐れたらしいのだ。

        また、尾形光琳の「紅白梅図屏風」も等伯の作風を受け継ぐものとして
        絵画空間を解説したのも面白かった。

        1.jpg



        私の好きな「柳橋水車図屏風」も長谷川派の作品だと言うことも知り
        大変、興味深い番組だった。
        【2014/10/16 21:45】 | 映画 絵画 音楽 TV など | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
        朝ドラ 白蓮がついに出奔
        ≪朝ドラ 白蓮がついに出奔≫

        白蓮がついに出奔してしまった。
        ドラマだけ見ていると
        石炭王が気の毒だな。
        あの青年に、魅力が感じられないし。
        石炭王が怒り狂うのはもっともだ。
        裏切られただけで十二分に傷つく。
        それが、離縁状を新聞記事にされるなんて、ひどすぎる!!


        ただ、現代と違い、「駆け落ち」などという手段しかなかった時代のことだから
        離婚したい女には厳しい時代だったということも考えないといけない。
        今なら、裁判に持ち込めばいいわけで、あんな非常手段を取る必要はないのだ。

        百合2



        TVドラマなので、あの〝青年″が描き切れていないのだろうってことも
        読み取らないといけない。
        あの青年は辛亥革命の支援者として孫文や蒋介石を支援したことで知られる
        社会運動家? 宮崎滔天の長男と言うことである。

        白蓮は大正天皇の血筋を引く家柄の生まれでであることから
        TVドラマみたいには、実家が金に困ってはいなかったらしいのだが
        やはり家柄関係の政略的結婚だったらしいという説である。

        また、そういう家柄の関係で、白蓮はこの事件を起こしても
        報復を免れたという説もある。


        ダイアナ妃も雅子妃も結構、不幸な感じ。
        物質的に困らなくても、辛いことは一杯。
        幸せって物質ではないんだな。
        (お金に困らない生活の経験が一度もないので、なかなか実感できない、貧乏な私)

        大正、昭和の時代は今以上に貧富の差が激しかった。
        東北の娘たちは、食い扶持を減らすためや、
        飢饉の対策に身売りせざるをえなかった時代。

        宮崎滔天も息子も社会革命家だったようだが、
        青森出身の太宰 治なども学生時代から
        社会運動に身を投じた時期があったようだ。
        反体制の運動をする者として
        何度か警察に囚われの身となったこともあったようだ。

        太宰の実家は青森の大金持ちで今も国会議員を輩出している家だ。
        太宰の実家からすれば、警察沙汰になった太宰は津島家(実家)のあだ花。

        しかし、あの時代の社会問題を見つめれば、
        知識人は目をつむっていることはできなかったのだろう。

        歴史的背景を思い浮かべて見れば、よりドラマも興味深い。



        気が滅入りそうになったので、気分転換に
        元気を出して、2014報道写真展「おなじ時代、おなじ空のしたに」を見てきた。

        社会の矛盾は深まるばかり。
        世の悲惨は「おなじ時代、おなじ空のしたに」起きていることなのだ。

        胸打つ作品が多かったように思う。
        泣きそうになってしまった作品もあった。
        それは、また次回。
        【2014/07/21 20:31】 | 映画 絵画 音楽 TV など | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
        暑い! いや、熱い熱い恋文!「アンのゆりかご―村岡花子の生涯―」から
        ≪暑い! いや、熱い熱い恋文!「アンのゆりかご―村岡花子の生涯―」から≫

        異常気象が続いていますね。
        三鷹市ではものすごい量の雹が降ったりして。
        暑さは一休みってところですが・・・「アンのゆりかご―村岡花子」は熱い!

        今回は「アンのゆりかご―村岡花子の生涯―」第2弾・・・
        ちょっと、大袈裟ですね。

        花子の結婚は今なら、何と言われるだろうか?

        夫の儆三は出会ったとき、既婚者だった。
        儆三には結婚して間もなく肺結核を患ってしまい、
        療養中となってしまった妻と一子があった。

        当時はそうした妻はすぐにも離婚されてしまう時代であったらしいのだが
        クリスチャンの彼は3年あまり、療養中の妻とは別れずにいた。
        だが、花子と出会って、半年で再婚を果たした。
        「電撃婚」だ。
        このあたりはTVドラマとはいくらか違うが。
        全く、迷いのない出会いだったのだろう。
        運命的な出会いと言えるのではないだろうか。

        熱いふたり?
                      


        ふたりは結婚後、間もなく関東大震災に遭遇し
        儆三が経営していた出版社は借金を抱えて倒産。
        花子は一時的にしろ、自分の家族、儆三関係の親族をも
        養うことになってしまったらしい。

        苦しい時も、辛い時も「死がふたりを別つまで」四十数年を寄り添って生きた。

        「アンのゆりかご―村岡花子の生涯―」には
        ふたりが交わした熱い熱い恋文も数通、掲載されている。
        それは良質な恋愛小説のようでもある。

        花子はもともと強い女性のようではあるが
        儆三という伴侶を得て、たくさんの活躍ができたように思った。

        ああ、それにしても熱い恋文だ。
        うらやましいことである。

        甘い言葉も、優しいささやきも無縁になっちゃった、私。
        そんな私は、何か楽しみをみつけなくっちゃあ・・・、ね?
        さて、何を始めようか?
        【2014/06/25 17:05】 | 映画 絵画 音楽 TV など | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
        美しすぎる・・・You Raise Me Up / Celtic Woman
        ≪美しすぎる・・・You Raise Me Up / Celtic Woman
        ユー・レイズ・ミー・アップ / ケルティック・ウーマン≫


        ケルティック・ウーマンの ヒット曲「You Raise Me Up」が大好き。
        美しすぎる!
        これはフィギアスケーターの荒川静香さんが使っていたことで
        知った曲だが、本当に美しい曲。
        メロディーも声もその歌詞も。


        アジサイ



        辛い時は慰めを、うれしい、幸せな気持ちの時は
        こころをさらに、高めてくれる曲だ。

        ようやく手に入って、昨日から繰り返し聴いている。

        You Raise Me Up
        - Celtic Woman
         
        When I am down and,
        oh my soul,
        so weary
        When troubles come
        and my heart burdened be;
        Then, I am still and wait
        here in the silence,
        Until you come and sit
        awhile with me・・・・・・

        You raise me up,
        so I can stand on mountains
        You raise me up,
        to walk on stormy seas
        I am strong,
        when I am on your shoulders
        You raise me up
        To more than I can be…

        落ち込んで、心が疲れている時
        困難が訪れて、気持ちに余裕が無い時
        私は静かにここで待つわ
        あなたがやってきて、私のそばに座ってくれるのを

        あなたが支えてくれるから、私は・・・・・以下、省略。


        一人では辛い、寂しすぎる。
        支えあって生きてこそ。

        ある劇作家のメッセージ
            「人は・・・・・のために生きる」

        ・・・・・自分以外の者のために・・・・・

        【2014/06/11 22:46】 | 映画 絵画 音楽 TV など | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
        ある弁論大会を聴いて
        ≪ある弁論大会を聴いて≫

        ある盲学校の弁論大会を聴く機会を得た。
        数年前にも聞いたことはあったが
        弁士は7名で、皆、弱視だったり、全盲だったりして
        何らかの視覚障害を持っている、中、高校生だった。

        共通しているのは、視覚障害を持っているがために
        ほとんど、いじめられた経験を持つ者だということ、
        また、その障害からくる、生活上の不便さなどを
        さまざまな場面で、直面していると言うことである。

        スピーチの内容は、街中の不便さを解消してほしいと言った願いや
        具体的な例をあげるなら、
        メラニン色素の欠損によりアルビノと言う目の障害が生じる少女。
        この少女などはメラニン色素がないがため、ため息が出るほど
        白い美しい肌をしているのだが、髪も白い。

        そこで、これまで様々ないじめにあってきたらしい。
        「外人」呼ばわりされるとか、「触ると色が抜けちゃう!吸い取られる!」といった具合。


        光



        透き通るような美しい肌も、みんなと違うということで、
        いじめの対象になるのだ。
        アルビノの人はアフリカなどでは殺害されたりしているということがあるようで
        「色が違うだけで、どうしてそこまでされるのか?」と
        女子中学生の悲痛な訴えだった。
        聴いているこどもたち、その他の聴衆にも、その訴えはすごく共感されていた。

        また、高校生ともなると、そうした差別的な経験を多く積んで
        それを乗り越えようとするスピーチがあった。
        視覚障害者と健常者の間を橋渡しして、理解を広げ、溝を埋めていきたいと言った内容。
        とても素直で、真っ直ぐだ!

        弁士になることを自ら進んでやろうと言う者はいなかったということであるが
        終了後は、訴えたいことをよくまとめて、落ち着いてスピーチできたことは
        すごい達成感があったようで、
        「楽しかった!聴いてるだけより、ずっと面白かった!」口々に話していた。

        ひねくれたところのない、真っ直ぐな心に接して、
        爽やかな風が吹くように感じられたのだった。

        *お知らせ*

        最近ガーデニングの記事をほとんどUPしていないので

        〈楽苦楽苦 自分流〉

        というサブタイトルを掲げることとしました。
        ご了承ください。







        【2014/06/05 17:27】 | 映画 絵画 音楽 TV など | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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